低反発と高反発の違い|用途別に失敗しない選び方をスポンジのプロが解説

スポンジ量り売りについて

こんにちは!
ウレタンスポンジをご希望サイズで購入できるスポンジ量り売りの元祖・スポンジ専門店ソフトプレンです。

低反発と高反発、結局どっちがいいの?

この質問は、枕やマットレスに限らず、
ソファの張り替えやクッション作り、DIY用の材料選びなど、さまざまな場面でよくいただきます。

実際に当店では、低反発・高反発それぞれについて日々ご相談をいただいていますが、
「素材そのもの」よりも「使い方や厚み」で満足度が大きく変わるケースがほとんどです。

低反発と高反発には、それぞれ得意・不得意があります。
そこを知らずに選んでしまうと、

思っていたのと違う…

座っていると疲れる…

といった失敗につながりやすくなります。

この記事では、低反発と高反発の違いを感覚ではなく性質から整理し、用途別に失敗しにくい選び方を解説します。

なお、ウレタンスポンジそのものの種類や特徴については、別の記事で詳しく解説しています。
「そもそもウレタンスポンジって何?」という方は、こちらもあわせてご覧ください。

低反発と高反発の特徴は?

2つの違いを比較する前に、それぞれの素材について特徴を簡単に説明します。

低反発スポンジの特徴

低反発スポンジは、押すとゆっくり沈み、ゆっくり戻る、やわらかい感触の材料です。
体の形に沿ってフィットしやすく、包み込まれる感じしっとりした肌当たりが出やすいのが特徴です。

実際に触ると気持ちよく感じるため、店頭やサンプルで触った瞬間に「これが良さそう」と感じる方も多いです。

ただし注意点もあります。
沈み込みが大きいため、厚みや使い方によっては

  • 動きにくい
  • 立ち上がりづらい
  • 長時間使うと疲れる

といったことが起きやすくなります。

高反発スポンジ(=高弾性ウレタン)の特徴

一般的に「高反発」と呼ばれているスポンジは、専門的には 高弾性(こうだんせい)ウレタン と呼ばれる素材である場合が多いです。

高反発=硬い、というイメージを持たれがちですが、実際は 「沈みすぎず、しっかり押し返す性質」 を指しています。
当店では、やわらかいタイプを含む3種類の硬さの高弾性ウレタンスポンジをご用意しています。
高反発が良いけど、硬い感触は好きじゃない…という方でも、やわらかいタイプを選ぶことで、お好みの硬さに調整しやすくなっています。

特徴としては、

  • 体を面で支える
  • 姿勢が崩れにくい
  • 立ち上がりが楽
  • へたりにくい

といった点が挙げられます。

一方で、特に弾力が強いタイプのスポンジを選ぶと

  • 硬く感じる
  • 当たりが強い
  • 落ち着かない

と感じる方もいますが、使う厚みや用途が合っていないことが原因のケースがほとんどです。

【補足】高反発と高弾性って何が違うの?

ここで少しだけ、技術的な補足をします。

一般的に「高反発」と呼ばれているウレタンスポンジは、JIS規格に基づく試験(反発弾性率)で「高弾性フォーム」と分類される場合が多いです。

ウレタンスポンジの「反発」は反発弾性率という指標で評価され、50%以上のものが高弾性ウレタンとされています。

つまり、
高弾性 技術的・規格上の正式名称
高反発 それを分かりやすく伝えるための消費者向け表現である場合が多い
という関係になります。

なお、メーカーや販売店によって「高反発」「高弾性」という表現が異なるのは珍しくありません。
通販サイトでは両方を併記しているケースもよく見られます。

低反発と高反発(高弾性)の違いって?特徴を比較

低反発と高反発、どっちを選べばいいのか迷う方が多いですが、実際には、用途や好みによっておすすめが変わります

選ぶときの目安となる、それぞれの性質・特徴を整理します。

沈み込み

低反発:沈みやすく、体に沿う
高反発:沈みすぎず、支えられるような感覚がある

戻り方(反発)

低反発:戻りがゆっくり
高反発:戻りが早く、押し返す力がある

長時間使用

低反発:合う人もいるが、沈みすぎると疲れやすい
高反発:姿勢が崩れにくく、長時間向き

向いている用途の方向性

低反発:フィット感当たりのやさしさ重視
高反発:支え安定感動きやすさ重視

低反発が向いている人・向かない人

低反発は「気持ちいい」という印象が強い分、選び方を間違えやすい素材です。

低反発が向いているケース

  • 包まれるような感触が好き
  • 短時間の使用がメイン
  • ・クッション・背もたれなど、荷重が軽めの用途
  • ・「ふんわり」より「しっとり」が好み

低反発を選ぶと失敗しやすいケース

  • 長時間座る(在宅ワーク・テレビ視聴など)
  • 立ち上がる回数が多い
  • 荷重がかかる用途で沈み込みが大きく出やすい
  • ・「沈む=良い」と思って選んでしまう場合

実際のご相談でも、「座った瞬間は良かったけど、長く使うと腰がつらい」という声はとても多いです。

高反発(高弾性)が向いている人・向かない人

高反発は、体をしっかり支えることが得意な素材です。
姿勢や安定感を重視したい方に向いています。

高反発が向いているケース

  • ・ソファや椅子で長時間座る
  • 姿勢を安定させたい
  • 立ち上がりやすさへたりにくさを重視したい
  • 身長が高めまたは体重が重め
  • やわらかすぎるクッションが苦手

高反発が合わないケース

  • ・とにかくやわらかさを求めている
  • 当たりのやさしさを最優先したい
  • 体重が軽め

※やわらかさをお求めの場合は、高反発かつやわらかいタイプのスポンジをお選びいただくことで、理想の感触に近づけることも可能です。

用途別|低反発と高反発(高弾性)の選び方

クッション・ソファの場合

ソファや座面クッションは、体重がしっかりかかります。
そのため「気持ちよさ」よりも「支え」と「安定感」が重要になる場合が多いです。

  • 長時間使う → 高反発(高弾性)が安心
  • 当たりをやわらかくしたい → 低反発も選択肢に入る
  • 迷ったら → 高反発をベースに調整するのが失敗しにくい

ソファのウレタンスポンジの選び方は、別の記事で詳しくご紹介しています。
厚みや構造についてさらに知りたい方はこちらもぜひご覧ください。

ダイニングチェアやデスクワーク用の椅子の場合

椅子は、姿勢が崩れると一気に疲れます。

硬さが気になる場合は、素材ではなく構成で調整するのがポイントです。
また、姿勢をサポートするという観点で、高反発(高弾性)から選ぶと失敗しにくいでしょう。

当店では、3種類の座り心地から選べる椅子の張替えセットもご用意しています。
基本の道具付セットもありますので、届いてすぐに作業に取り掛かれます。
椅子の張り替えセットの選び方についてはこちらもご参照ください。

梱包材・緩衝材の場合

緩衝材は「支える」より「守る」が目的のため、
反発力よりも、モノが動かないこと・しっかり守れること・コスパ重視になります。

  • 形に沿わせたい・やさしく包みたい:低反発でもよいが、コストが高くつく
  • 動き(揺れ)を抑えたい:高弾性のように反発が強いと揺れやすくなることがある

もちろん、高弾性ウレタンや低反発ウレタンでも問題ないケースもありますが、緩衝材や梱包材は消耗品であることが多いため、緩衝材向きのウレタンスポンジから選んでいただくのをおすすめします。

軽いモノの梱包や、たくさんの緩衝材が必要な場合は、安価で汎用性の高いスポンジをご検討ください。
重いモノ・割れ物の場合は、密度が高く安定感のあるスポンジがおすすめです。

寝具に使う場合の注意点

寝具は、好みが特に大きく分かれる分野です。

  • フィット感重視 → 低反発
  • 寝返りしやすさ沈み込みにくさ重視 → 高弾性

どちらが正解というより、合うかどうかがすべてです。
この分野は特に、実際に体感することが大切になります。

よくある失敗例

低反発を選んだら沈みすぎて腰がつらくなった

低反発ウレタンスポンジのフィット感は確かに心地良いのですが、全ての用途における正解ではありません。
また、体重と使用時間で座り心地の印象は大きく変わります。

「どっちがいいか」のイメージだけで選んだ

判断軸は、用途・時間・体格・好みです。

「低反発のクッションがいい気がする」
「腰痛にはとにかく高反発のマットレスがいいって聞いたけど…」

といったなんとなくのイメージでの選び方は失敗しやすくなります。
感触の感じ方は個人差が大きいものですので、あなたの使用条件に合わせて選んでくださいね。

迷ったらどうする?失敗しない選び方

ここまで読んでいただいて、「結局どっちがいいんだろう…」と感じた方も多いのではないでしょうか?
それが普通です。なぜなら、スポンジは言葉や写真だけでは伝わらない素材だからです。
同じウレタンスポンジでも、

  • 沈み方
  • 戻り方
  • 体を支える感覚

は当店のスタッフの間でも好みが分かれるほど、人によって感じ方がかなり違います
特に、実際に体重をかけたときの感覚は、写真や説明だけで想像するのはとても難しいです。

そのため、迷った場合は
まずサンプルで触ってみる → 好みに合うもの・今使っているものに近いスポンジを選ぶ
という順番が、結果的に一番失敗が少なくなります。

厚さ5cmのブロックサンプルなら、当店で取り扱っている低反発ウレタンスポンジ・高弾性ウレタンスポンジを全て触ってお試しいただけます。
▼下記の画像をクリックすると商品ページへ移動します▼

まとめ

低反発と高反発(高弾性)のどちらがおすすめかは、人によって異なりますが、選び方を間違えなければ失敗することはほとんどありません。

低反発と高反発(高弾性)に正解はない
・違いは、沈み方・戻り方・支え方にある
・迷ったら、説明よりも体感することが一番確実

もし「どれを選べばいいか分からない」と感じたら、無理に決めず、まずはサンプルで感触を確かめてみてください。

当店取り扱いのウレタンスポンジはこちら

低反発ウレタンスポンジ

高弾性(高反発)ウレタンスポンジ

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